あままこのブログ

役に立たないことだけを書く。

NHKに本当に求められていたベスト・アニメは、「アニ軽10」だったのではないだろうか

いやー、炎上していますね。NHKが発表した「ベスト・アニメ100」。
mantan-web.jp
www.j-cast.com
fujipon.hatenablog.com
投票形式が熱心なファン有利の仕組みだから仕方ないとか、今本当に人気がある作品はこれなんだよと言われれば、そうかもしれないんですけど、それでもやっぱり、「これがNHKが選んだ、ベストアニメ100本です!」と言われると、「えー……」としか言い様がないのが正直な所。
しかし、じゃあ一体何が気に入らないのかと言われると、うーんなんだろうなぁ、と思っていたところで、思い至ったのが、この記事でした。
anond.hatelabo.jp
この、いくつものパロディ記事を生み出した、はてな匿名ダイアリー史に燦々と輝く名エントリー、「アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本」、通称「アニ軽10」。この記事のような感じ、「オタサーのOBが飲み会にやってきて、現役のメンバーに説教かますようなうっとうしさ*1が、あのランキングには足りないのですよ。そして、僕らがNHKにもとめている感じっていうのは、そういううっとうしさだったんじゃないかなぁと、そう思ったわけです。
思えば、今回NHKが発表したランキング、これが例えばどっかのアニメ専門チャンネルとかが発表したランキングだったら、「あー関係者の兼ね合いでそういうランキングにするしかないのね」と思えるし、あるいは民放の番組が発表したランキングなら、「まあ、特に詳しくもないのに、ネット投票とかやっちゃえばそうなるわな」と納得できちゃうと思うんです。しかしですね、あのNHK、それも過去にはマンガ夜話やらで存分にオタク教養主義を振りまいてきたBSプレミアムがやる特集なんだから、やっぱりこう、「お前ら今時のアニメしか知らないだろうから、アニメ史において重要なメルクマールとなったこういう作品もきちんと見なさいよ」ぐらいの押し付けがましさを。みんな心の奥底では求めていたと思うんです。
それがなんですか、あのランキングは、何若者に媚びようとしちゃったりしてるんですか。あなたに求められているのはそーいうことじゃないんですよ。飲み会で滔々と過去の名作について語っちゃって、去った後の二次会で「あの先輩うざかったねー」と陰口叩かれたりしながら、しかし中にはその語りで興味持っちゃった人が、飲み会終わった翌日にTSUTAYAでDVD借りてきて見て、「やっぱりあの先輩、うざいけどすごいよなぁ」と思ってくれる、そんな役割こそ、NHKの役目なんじゃないですかと。現役メンバーに媚びて適当に若者に合わせて相槌打ってるような先輩になっちゃったら、居なくなったって誰も気づかなくなっちゃいますよ!


……しかし改めて読むと、このアニ軽10。ほんとねちっこくてイイなぁ。

香菜、頭をよくしてあげよう

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マンガ夜話 第1期 DVD-BOX

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げんしけん (9) 限定版

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追記(2017-05-05 14:38)

ちょっと自分で「アニ軽10」みたいな感じでベストアニメをやってみました。
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台湾旅行に行ってきました(2017/4/19-23)ー3:高雄編

台湾旅行3日目は高雄を観光します。

龍虎塔

高雄に来たらとりあえず行っとかなきゃいけないでしょうということで、龍虎塔へまずは行ってみることにします。
ホテルからメトロで台鉄高雄駅まで行き、そこから台鉄で左営駅まで行き、そこから徒歩で15分ほど歩くと龍虎塔へ着きます。
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とりあえずセオリーに従って龍から入り、2つの塔を登るわけですが、これがなかなかきつかった……双方ともに六階建てで、足して計十二階建ての建物を昇り降りするわけで、まー、正直装飾とか見る余裕ないです。
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眺めはいいんですけどねー。
というわけで2つ登って降りて、虎の頭から出てきたときはもう疲労困憊、歩いて戻る気力もなく、バスにて地下鉄の駅まで行き、そこから今度は西子湾駅へ向かいます。

西子湾

西子湾ではまず打狗鐵道故事館へ。
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ここは昔の台鉄高雄港駅をそのまま展示室っぽくしているみたいですね。駅長室とかはそのまま保存していたけど、保存車両とかはそれほどなかったです。
ひと通り見た後は今度は駁二芸術特区という場所へ。ここはなんかパブリックアートが色々展示されていて、ライブハウスや映画を上映しているところなんかもあったりして、文字通り文化的な地区でした。
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そんな一角に哈瑪星台湾鉄道館というのを発見。
哈瑪星台湾鉄道館
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これは鉄分が補給できるかなと思い入ってみるとドンピシャ。台湾鉄道の模型ジオラマがあり、台湾各地の駅が再現されていました。
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ここは横浜の原鉄道模型博物館と提携しているらしく、原氏が台湾に来た時の写真が飾ってあったり
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原氏のコレクションがあったりしました。
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個人的には打狗鐵道故事館より良かったです。
というわけで、哈瑪星台湾鉄道館を楽しんだあとは、昼食に葱油餅を食べたりしながら
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フェリーに乗って旗津半島へ。
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旗津半島

フェリー乗り場からすぐのお寺に行ってみます。
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ここも規模は小さくてローカルな雰囲気がいい感じ。
お寺の前にかき氷屋さんが合ったのでマンゴーかき氷をいただく。
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小を頼んだけどそれでも食べきれないほどの量がありました。でも美味しかったのでぜんぶいただく。
お腹いっぱいになったところでフェリー乗り場へ。途中なんでこんなに古びちゃったかわからない日本の漫画のポスターが貼ってある本屋を眺めながら
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打狗英国領事館

フェリーに乗って戻り、そこから山をひたすら登ります。
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着いたのは打狗英国領事館。
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山の上ということで、眺めがなかなか良いです。
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ジョンブルらしい名言を読んだり。
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蝋人形で再現された当時の様子を見たり
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していたら、19:00になり、閉園時間ということで退出。夜景見れたら綺麗だったろうにな―。
ま、夜景は別のところで見るかーということで、途中、変なキャラが飾ってあるのを眺めながら
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歩いて地下鉄の駅に戻り、そこから地下鉄で凱旋駅へ行き、LRTというのに乗ります。
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高雄85ビル

LRTで終点まで行き、そこからちょっと歩いて、高雄85ビルというところに行きます。
入り口はホテルのロビーっぽい所なんですが、そこから展望台へのエレベーター乗り場に行き、お金を払うとエレベーターに乗れます。
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エレベータはこのように天井にきれいな星空が投影されていて結構楽しかったり。
ビルの展望台からの眺めはこんな感じでした。
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ハローキティーのお酒が売っていたり
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テレサ・テンの展示もあったりします。
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人もほとんどいないので、おちついてのんびり夜景を堪能できました。
この日の観光はこれで終了。ホテルに戻ります。
続き。
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台湾旅行に行ってきました(2017/4/19-23)ー2:台南~高雄編

台湾旅行二日目は主に台南を観光します。

台南

というわけで、朝起きてホテルを出発、台湾高速鉄道(高鉄)で一路台南へ。
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社内では買った排骨飯の駅弁を食べます。
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そして高鉄台南駅へ到着、ここから台鉄に乗って台南駅を目指します。
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社内の駅名表示板でエラーが出ていて、どこで降りるか少しドキドキしたりしながら
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台南駅へ到着。
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ここからまずはバスで神農老街を目指します。
台南は地下鉄とかがないので、交通手段はバスかタクシー。しかしタクシーが苦手な僕はバスで行こう!と思ったわけですけど、バスのりばが2つあるし、その2つどちらにもひっきりなしでバスが来るし、時刻表も複数あってどれが正しいかわからないしで、どのバスに乗ればいいのかイマイチよくわからない……うろうろして30分ぐらい時間を無駄にしてしまったので、普通の人はおとなしくタクシーを使うことをおすすめします。
とりあえずなんとか乗れた88番というバスに乗り、神農老街という場所に到着。
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雰囲気ある建物を見ながら奥に行ってみると、奥でこれまたいい感じのお寺を発見。
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台湾のお寺は、大きいところより、こういう町中にある小さいお寺の方が、雰囲気があって好きです。
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お寺の前に犬ものんびりしていたり。
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そして神農老街では、「肥猫故事館」というところでお茶を。ご想像どおり、猫カフェです。なんか猫カフェばっかり行ってるなー。
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ここではレモン蜂蜜ティーをいただきました、
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神農老街を散策した後、次に向かったのは赤崁楼。
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オランダ統治時代のものはこの壁ぐらいで
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あとは中国っぽいものが中心。
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日本人の銅像もあったりしました。
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というわけ赤崁楼見学の次は林百貨店へ。
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屋上には林の旗がひるがえり、
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屋上神社まであったり。
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ここでお土産なんぞを買ったりしました。
さてでは戻るかと思って台南駅へ戻ると、近くになんかペンギンがいる建物が。
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どうやら昔の台湾総督府の台南出張所で、今は色々ベンチャー企業とか、文化産業とかを支援する場所になっているみたいです。
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ペンギンかわいいなー
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そんなこんなで台南観光を一通りした後、台南から今度は台鉄・高鉄・メトロを乗り継いで高雄へ。

高雄

高雄に来た一番の目的は、何と言っても高捷少女です。
というわけで高雄メトロの駅構内を歩き回っていると、いるわいるわ。
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等身大パネルとかもあったりします。
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また、塩埕埔駅にはこんな展示もあったり。
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あと、最近は高捷少女以外にも女性向けのキャラも居るみたいですね。こっちは検索しても情報が見つからないのでいまいちよくわからなかったり。
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というわけで色々見て、美麗島駅のグッズ売り場で色々グッズも買ったりしました。
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美麗島駅もきれいですねー。
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というわけで色々見た後に、高雄でのお宿ルイグウホテルにチェックイン。
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した後に、六合夜市で夕食をとることにします。
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食べたのは、大腸包小腸(もち米で包んだソーセージ)と、よくわからない赤い野菜、それとエビの挙げたのに、サトウキビジュースと酸梅湯(梅ジュース)でした。
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夜市でも猫パシャリ。
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というわけで2日目は終了しました。
続き。
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台湾旅行に行ってきました(2017/4/19-23)ー1:猴硐~台北編

というわけで、やっとここから台湾旅行本番。桃園国際空港から、桃園MRTで45分ぐらい掛けまずは台北駅まで行き、そこから台鉄に1時間ぐらい揺られて着くのが、猴硐(ホウトン)です。ここは、昔炭鉱で栄えた地区で、今はその炭鉱の跡地の廃墟と、猫がいっぱいあることで有名な観光スポット。つまり、廃墟と猫という、インターネットで人気の二大コンテンツが一度に楽しめるわけです。
というわけで、駅の改札をでてみると、早速猫が。
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駅を出て地区を散策していると、10歩ぐらい歩くと一匹、猫にエンカウントします。
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来たのが朝09:30ぐらいだったからか、みんな眠そうでしたが、それもまた良い。
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地区にはこんな標識も。
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また、炭鉱の精炭所の廃墟もなかなか趣があります。
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一通り猫と廃墟を堪能した後、「217珈琲」という猫カフェで昼食を。
www.tabitabi-taipei.com
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店の中で猫を見ながら
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美味しいコーヒーとビスケットをいただきました。
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台北へ

その後1時間ぐらいかけて台北に戻り、台鉄のお店
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を見たり、本屋を眺めたり
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した後、国父紀念館へ。
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衛兵交代式を見学。
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とりあえず荷物をおきにホテルへ。
1泊目はヘイベアカプセルホテルという場所へ。
www.booking.com
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キレイ目のカプセルホテルでした。
チェックインして荷物をおいた後、再び市内観光へ。
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Xiaomiのお店に行ってみたり
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行天宮を見たり

西門町

西門町へ行ってみる。
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西門紅楼は残念ながら改修中っぽかったです。
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スイカジュースを飲みながら西門町をぶらつく、
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なんか西門町の萌えキャラがいろいろな所にいたので採集。
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「ILL:渡辺明夫」だそうで。検索しても中国語のページしか出てこなくて詳細はよくわからない。
また、これ以外にも色々アニメっぽい看板が。
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台湾のオタクビルと呼ばれてるらしい「萬年商業大樓」というビルへも行ってみる。
nlab.itmedia.co.jp
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ビルの中のゲーセンで太鼓の達人を発見したり。
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ちょっと歩いて、アニメイト台北店へも行ってみる。
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アイマス765ミリオン台湾ライブの告知広告があったり。
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台北地下街

続いて台北地下街へ。こっちもオタクコンテンツが盛ん。
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メイド喫茶もあったり
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なんかレゴで色々日本のアニメやゲームのキャラクターを再現しているものが飾ってあったりしました。
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けものフレンズもあった。すごーい。
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そんな地下街で夕飯を食べました。
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その後夜市をぶらぶらした後
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ホテルに戻り就寝しました。
続き。
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台湾旅行に行ってきました(2017/4/19-23)ー0:浜松~桃園国際空港編

台北101
というわけで、台湾に行ってきました。

今回の旅の主な目的

  • 猴硐猫村で猫と戯れる

www.taipeinavi.com

  • 高雄で高捷少女を見たり、その他台湾の萌えキャラ採集

sazanami.net

  • アイマス765ミリオン台湾ライブに参戦したり

www.famitsu.com
ま、ほかにも色々行ってきました。

出発

まずは浜松に行き、中部国際空港行きのバスを待つ。
少々時間が余ったので、ビックカメラに寄るとこんなのが。
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今回の旅のテーマは萌えキャラ採集であるのでまずは1人目。
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こんなのも居た。浜松は現在大河フィーバー中。
そうこうしている内に中部国際空港行きのバスが来る。
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19:00発で21:45ぐらい着の最終便だったので、乗客は数人程度でした。
そして中部国際空港に到着。しかし台湾・台北桃園国際空港行きの便はこれから4時間後の1:40出発なのでまだかなり時間がある。というわけでブロントで夕食としてピザとビールを頼み、のんびりする。
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多分今回の旅行で一番お金出した食事。
23時ごろ閉店なので店を出、チェックインが開始されたのでチェックイン。
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今回の旅行ではタイガーエア台湾を利用しました。別に他のLCCと比べられるほど乗ってはいないので、比較はできないんですが、印象としては結構良いんじゃないでしょうか。荷物の重量制限も10kg程度で結構ゆるいし、クルーの愛想もよかったし。
そして出国審査を経て制限エリアへ。
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だーれもいない……
どうやらこの便が中部国際空港を出発する最後の便みたいでした。
で、誰もいない空港ってのもなかなか新鮮なのでぶらついていると搭乗時刻になったので搭乗。席はけっこう空いていて、三人がけの席に僕一人という結構快適な状況。
といってもLCCなので特に機内ですることもないし、こんな時間なので就寝。

桃園国際空港

で、3時間ぐらいのフライトの後、台湾時間03:40ぐらいに桃園国際空港着。
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事前に調べた情報で、桃園国際空港に深夜に到着したときは、トランジットエリアで仮眠をとるのが良い
www.aims-trip.info
ということだったのでトランジットエリアへ。
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なるほどなかなか快適でした。
ただ、ここで問題が。事前に僕は日本で、台湾で使えるというSIMカードを買っていたんですが、これがどーにもうまく設定できない。で、仕方ないから空港で買おうということになったわけですが、空港のSIMカード売り場が開くのはどうやら一番早い売り場でも07:00以降じゃないとだめ。
www.tenmugi.space
というわけで、本来だったら06:00頃空港を出発するはずだったのが、なんやかんやで07:30頃出発することに。まーでも、今回の旅で失敗したことといったらこれぐらいでした。
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暇になった時間飲んでた台湾コーラ。というか旅行中はずっと飲んでた気がする。
続き
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オタクが死んだ後に残るもの

けものフレンズbyニコニコ動画
p-shirokuma.hatenadiary.com
はてブでは結構叩かれているけど、個人的には納得いく話でした。
はてブのコメントでは以下のコメントと同じ感想を持ちました。

  • id:hepta-lambda 確かに昔から同好の士との交流はあったけども、1人で考え込む時間を全く取らず視聴後すぐに他者の感想にアクセスすることが可能になったってのは大きな違いだとは思ってます
  • id:masao_hg 1人でコンテンツと向き合うのが前提だから「おれ」と「あなた=オタク」とで分ける必要があるわけで、みんなが繋がってる現在の「オタク」は「オレら」になるわけですよ。
  • id:namasutenohito 同意。アニメなりゲームなりの作品と自分とで一対一で相対している時間と密度は確実に薄まったと実感している。ネット導入以前は作品への想いを煮こんで濃縮させてドロドロになったソレを外に出す場所が無かった感。
  • id:an56 記事も映像も何でもコメントつくのが当たり前になって他人を知る機会は無茶苦茶増えた。タチコマが同期する感じで平準化するような矯正も働いてるのかな
  • id:cider_kondo 「昔のオタクは、空間的にも情報的にも切り離されていることが多く、それがため~」が最重要なのだが(自分やシロクマ先生のような)老害には自明過ぎて太字にすべき要点と気づけず、そこ見落とした若者が論難する悲劇
  • id:lady_joker 私の場合は、SNSに自説を投げて反証をもらいつつ、論を練り上げてる部分がある。対象とサシで向かい合う時間も必要だけど、人間ひとりの能力なんかたかが知れてるので、そこ リソースを使いすぎるのは全く無意味
  • id:echorev 良くも悪くもインターネット集合知がコンテンツとの向き合い方を変えたっていうのはあると思うね

コンテンツに対する評価は「その人の好み」「そもそもその作品をどういう作品として見るか」という二つの要因によって決まる

そもそも人は、アニメ・漫画・ゲーム・ラノベといったコンテンツを消費するとき、一体どのような要因に基づいてそのコンテンツを「面白い」「つまらない」と評価しているのでしょうか。
「その人の好み」というのももちろんあります。例えば、かわいい女の子がキャッキャウフフする作品が好きな人は、『けいおん!』とか『ゆるゆり』が好き。戦場とか殺し合いが好きな人は、『進撃の巨人』とか『幼女戦記』とかが好き。お仕事作品が好きな人は『花咲くいろは』とか『SHIROBAKO』とかが好き、という具合です。
一方で、「そもそもその作品をどういう作品として見るか」という要因の違いもあります。例えばとても話題になった『けものフレンズ』なんかは、ゆるふわなキャラクターたちがほんわかしたやり取りをする作品、として見る人もいれば、動物の形態描写の細かさに注目する人もいるし、作品の裏にある設定にSFっぽさを感じる人もいる。さらには、骨しゃぶり氏(id:honeshabri)やねこねこ氏(http://nekodayo.livedoor.biz/)のように、文明批評のメッセージまで感じる人までいたりするわけです。
honeshabri.hatenablog.com
ねこねこブログ : けものフレンズはなぜ見ていて泣きたくなるほど切ないのか。寂しいフレンズ達と題名『けものフレンズ』 - livedoor Blog(ブログ)
このような二つの要因の違いによって、まったく同じコンテンツを消費しているにもかかわらず、消費している人の間で「あの作品は面白かった」「あの作品はつまらなかった」みたいな評価の違いが生まれてくるわけです。

SNSといったWebサービスは、小集団内で作品の見方を均質化していく

そして、2ちゃんねるふたば☆ちゃんねるみたいなウェブ掲示板、Youtubeニコニコ動画といった動画共有サービス、twitterやLINEといったSNS、AbemaTVみたいなネット中継サービスは、先に挙げたコンテンツ消費の評価における二つの要因、

  • その人の好み
  • そもそもその作品をどういう作品として見るか

に影響を与え、特に、2つ目の「そもそもその作品をどういう作品として見るか」という点に大きな影響を与えています。その影響は、端的に言えば、「個人から小集団へ」ということです。
例えば、あるアニメを見ているとき、昔だったら、その作品をどうやって見るかとか、そうやってみた作品を自分は好むかどうかという点は、あくまで自分一人の知識・選好によって決められるものでした。自分がその作品をみて「これは熱血ものだな」「これはSFものだな」と決め、そしてその上で「自分は熱血もの嫌いだからこの作品嫌いだな」、「自分はSFもの好きだからこの作品好きだな」と評価を下すわけです(実際は、もちろんもっと複雑な過程で評価は決定されるんですが、ここでは単純化しています)。
もちろんそのあとに、その自分の中で定まった評価を基に、即売会やらオフ会やらでコミュニケーションをして、そしてその中で当初の評価に修正をすることもあるかもしれません。ですが、そこでも一番最初の準拠点となるのは、自分が一番最初に一人で見た時の感想、ファースト・インプレッションであり、そして、人は往々にして、認知的不協和を嫌がりますから、その最初に見た感想を強化する方面で、コミュニケーションによる修正を行いがちになるのです。
しかし、このようなコンテンツ消費のやり方は、先に挙げたようなWebサービスの登場により大きく変わったわけです。
例えば、僕の弟なんかはよく、アニメを見ていて気になったセリフとかがあると、アニメをみながら手元のスマホtwitterでタイムラインを見たりするわけです。そうすると、twitter上では、そのセリフに対してリアルタイムで、そのセリフは以前のこういう伏線を解消するセリフだとか、あるいは逆にそのセリフは以前描かれたこの設定と矛盾するのではないかとか、はたまたそのセリフには実は元ネタがあって、このセリフはその元ネタに対するオマージュであるとか、そういった情報が即座に書き込まれるわけです。そして、そういった情報を見ながらアニメを見れば、当然そういった情報に接しないでアニメを見る時とは、「そもそもその作品をどういう作品として見るか」という、作品の見え方も変わってくるわけです。
具体的にどう変わるかといえば、それは、その人が属する小集団全体で、作品の見方が均質化していくということです。今までなんで同じ作品を見ているはずなのに、その作品をどう見るかが異なってきたのかといえば、それはひとえに、個人個人で、作品を見る際に前提となる知識が異なっているということでした。しかし、SNSといったWebサービスを用いれば、コンテンツを消費している小集団の人々が持っている前提知識が、即座に小集団全体で共有できるようになるのです。そうなってくると、当然、作品をどう見るかという点も似たり寄ったりになっていき、あとは、そうやって見えた作品をどう評価するかという、個人の好みの違いのみが、評価の違いの要因となってきます。
しかしSNSの特性上、人々は同じような好みの人間とつながりたがりますから、その評価の違いもそんなに大きなものにはならず、結果として、作品の評価自体が、個人で持ち、一人ひとり異なるものであったものから、小集団で共有するようなものとなっていくのです。

この変化は良いことか悪いことか

このような変化を、私たちは一体どう受け取るべきなのでしょうか。
ある面ではこれは、それこそ、コンテンツ消費において「個性」というものが消滅していき、多様性がなくなっていく過程として、悲観的にとらえることができるでしょう。僕自身、割と古いタイプの人間なので、SNSごときに自分の感想・評価を左右されてしまうというのはどうにも恐ろしく感じますし、色々な見方ができるようになるのは、確かにいいことなのかもしれないが、しかしその反面、一つの見方に則って深く考えることができなくなってしまうのではないかといった危惧も感じます。特にSNSなんかを見ていると、ある作品に対する評価がいったんある小集団の中で定まってしまうと、それに対して異を唱えることがかなり難しくなり、個と個が独立した個人として対話する機会っていうのは、ほとんどなくなってしまっているように見えたりするわけです。
ただ、そうやって悲観的な見方ができる一方で、このようなSNSで小集団に溶け込み、自我の境界をなくしながらコンテンツを消費することが楽しくないかといえば、それもウソになるわけです。さらに言えば、昔の、コンテンツを消費しながら知識を即座に共有できるような環境がなかったオタクは知識が少なくて、一面的な見方しかできなかったが、今の人々は知識を即座に共有でき、多面的な見方もできるようになったと言うこともできるわけです。
僕は、まだまだ前者のような悲観的な見解ですが、このようなコンテンツ消費のやり方が当たり前になった、若者たちの間からは、いつか、そんな悲観的な老人たちをあっと驚かせる新たな才能が生まれてくるのかもしれませんね。

出来るだけ互換性が高い(ChromecastとかPS4とかで再生できる)動画ファイルを作成する

先日SynologyのDS216jというNASを購入しまして、早速PCに保存していた写真・音声・動画ファイルをNASに移していました。

で、最近のNASっていうのは色々機能が充実していまして、DLNAサーバになって、PS4
PlayStation 4 ジェット・ブラック 500GB(CUH-2000AB01)

PlayStation 4 ジェット・ブラック 500GB(CUH-2000AB01)

などのDLNA対応機器や、Chromecast
Chromecast ブラック

Chromecast ブラック

に保存してある写真・音声・動画を中継する機能があったりするわけです。ということは、ChromecastやPS4を持っていれば、TVで保存している動画ファイルを簡単に再生することもできるわけです。
ところが、これがなかなか再生できない。様々なデバイスで撮影・録画した動画ファイルが混在していて、PCだととりあえずVLCあたりに任せれば何でも再生できるわけですが、PS4やChromecastだと、再生できるファイル形式やコーデックとやらが決まってるらしく、決まった設定で動画を変換しなければ再生できないわけです。
(よりハイスペックなNAS、例えばDS416playとかを買うと、ハードウェアエンコードという機能で、NASが自動的に最適な設定に変換して中継してくれるそうなんですが、この機種にはそういう機能はないみたいです。)
で、色々インターネットを検索して、どういった設定にすればいいのか、指定の設定に変換するにはどうしたらいいかを調べたので、記事にまとめておきます。

目標

  1. 1つのファイルで出来るだけ多くのデバイスに対応したい(デバイスごとにファイルを用意するのは面倒くさい)
  2. ファイルサイズはいくら大きくなってもよい
  3. 簡単に変換したい

結論

  1. 設定
    1. ファイル形式:MP4
    2. サイズ:横1960px以内・縦1080px以内
    3. 映像コーデック:H.264/MPEG-4 AVC High Profile Level 4.2
    4. 映像フレームレート:30fps
    5. 映像ビットレート:10Mbps
    6. 音声コーデック:AAC LC
    7. 音声チャンネル:ステレオ
    8. 音声サンプルレート:96 khz
    9. 音声ビットレート:384 kbps
    10. インターレース解除済み
  2. 変換方法
    1. ffmpegを使う
ffmpeg
  -f mp4
  -vcodec libx264
  -pix_fmt yuv420p
  -profile:v high
  -level:v 4.2
  -r 30
  -b:v 10m
  -acodec aac
  -ac 2
  -b:a 256k
  -ar 96000
  -i 変換元動画ファイル名
  -size 変換後サイズ(変換元のサイズが制限を上回っている場合)
  -vf yadif(インターレースを解除しなければならない動画の場合)
  変換後ファイル名

PS4に対応

PS4メディアプレーヤーは下記のページに対応形式が載っています
manuals.playstation.net
ただ、この形式情報以外にも以下の制限があります。

サイズ:横1960px以内・縦1080px以内

スマートフォン縦持ちで動画を撮影していると、横1960px・縦1080pxの動画が記録されたりするんですが、これをそのまま変換してもPS4では再生できません。なのでサイズを横980px・縦540pxとかに縮小しましょう。

Chromecastに対応

Chromecastの対応形式とかは見つけられなかったのですが、Youtubeの推奨エンコード設定としては下記のようなものがあるのでそれに合わせます。
support.google.com
ただ、この設定に合わせても、以下の制限に則らないと動画がカクカクします。

フレームレート:30fps以内

上記のページではフレームレート60fpsとかでも大丈夫と書いてあるんですが、実際にデジイチとかで撮影したフレームレート60fpsの動画をChromecastに中継してみるとカクカクします。調べてみるとChromecastの最高フレームレートは30らしいので、それに合わせたほうが良いでしょう。
ただこれをすると明らかに動画のヌルヌル感が減ります。Amazon Fire TV Stick

Fire TV Stick (New モデル)

Fire TV Stick (New モデル)

だとフレームレート60fpsでも大丈夫そうなので、動画の品質が劣化するのが嫌という人はそちらを購入したほうが良いでしょう(筆者は試していませんが)。

変換ソフトは何にするか

以上のことをまとめると、上記のような設定となります。
で、どうやってこの設定に変換するかなんですが、フリーのエンコードソフトとしては以下のようなソフトがあるそうです。
aviutl.info
で、この中で一番メジャーで、かつ使い勝手が良さそうなのが、ffmpegっぽいので、それを使うことにします。情報も豊富ですし、CUIなのも良しです。

ffmpegのインストール

筆者はBash on Windowsでインストールし使用しています。インストール方法は以下のとおりです。
launchpad.net

sudo add-apt-repository ppa:mc3man/trusty-media
sudo apt-get update
sudo apt-get install ffmpeg

使用方法

とりあえず上記で紹介したようにコマンドを入力すれば変換されます。

感想

写真でいうJPEG、音声で言うMP3みたいに、「とりあえずそのファイルフォーマットに変換しておけば互換性は安心」というファイルフォーマットのデファクトスタンダードができないもんですかね。

うんざりするフラジャイルさ

「フラジャイルさ」とかいうものが、知識人しぐさとして尊ばれてきたのは一体いつごろからなのだろう。
原発についてどう思うか」と聞かれれば、「原発賛成!」とも「原発反対!」とも叫ばずに、「それぞれにはそれぞれの立場があってー」とか言って、それで挙句の果てには「むしろそうやって踏み絵を踏ませるのが良くない」とかのたまったり、「沖縄の在日米軍についてどう思うか」と聞かれても、「トランプ大統領についてどう思うか」と聞かれても、似たような感じで自らの立場をはっきりと表明し、自らと違う立場に対し反駁するという、民主主義の議論において最も重要なことから逃げる感じ。
「わからない」と正直に告白することが偉いという。でも、「分からない」人よりは「分かる」人のほうがどう考えたって偉いだろ。みんながみんな「分からないねー、難しいねー」と言ってたら物事は何も進まない。何も進ませないことが一番悪い場合だってある。
一昔前、「決断主義」という言葉が流行ったことがあった。それが流行っていた当時は正直、決断の中身が重要なんだから、決断することそれ自体を尊んでいてもしょうがないだろと思っていた。でも今のこの現状を見ていると分かる。世の中には決断が悪いことだと考えている連中が大勢居て、そういう連中をひっぱたく劇薬として、あの言葉が必要だったのではないかと。
「強い言葉は信じない」、「正義だと言い募ったりしない」そんな態度を素晴らしいと語る連中がいる。しかし僕には、それこそ自分を一段上の「メタ正義」として特権化する言葉に思えてならないんだよ。
トランプとか橋下とか、僕は大っ嫌いだよ。でも、大っ嫌いだからこそ、そういう連中を叩き潰せるぐらい強くあれよ。「弱さだって大事だ」とか言って逃げてるんじゃねーよ。そうやって逃げてる間に酷いことが世の中では起きまくり、悲しみや苦しみが幾千と積もっていく。
今必要なのは「正義の味方」だ。「傍観者」じゃない。並み居る社会問題を一刀両断し、弱気を助け強気をくじく。その覚悟がないんだったら、言葉を発することなんかやめちまえ。