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あままこのブログ

役に立たないことだけを書く。

騒音おばさんの真実の奥の奥

最近、はてなブックマークでこんな動画が話題になっていた。

はてなブックマーク - YouTube - 浅野さん

<浅野さんの発言(途中略)>


「何年か前、騒音叔母さんという問題になりましたよね?あのーショッキングな映像覚えておられると思いますよね。
あの映像はいったいだれが撮影したんですか。あのおばさんというのはどういう立場だったんですか?テレビでは何にも報道されていないものが、ネットの世界では色々言われておりますよ、んでネットの世界に氾濫している情報を総合するとですね・・・テレビはあのおばさんをおもちゃにしたのではないかと、バラエティ番組から果ては、お笑い番組にまであの映像が流れていましたよ。

そんなテレビがなぜ信頼できるんですか、どなたか意見きかせてもらえますか」

その結果、三宅司会者は・・・

司会者「えーと、具体的な事例について質問されても・・・
 その事件を覚えてらっしゃる方はいらっしゃない・・じゃないですかね・・」
で、スルー。

| ^^ |秒刊SUNDAY | テレビは『騒音おばさんをおもちゃにした』NHK番組で出演者凍りつくより)
へー、騒音おばさんってただキ○ガイなおばさんってだけじゃなかったんだなぁ。何かマスメディアによって作られた像なのか。じゃあ、真実ってどんなものなんだろう。ちょっとネットで調べてみよう……
お、ちょうどまとめた動画があったあった。

動画を見るのが面倒な人のために、ちょうど似たようなことが書いてあるサイトがあったんで引用するね。
シーサー株式会社

4年ほど前、奈良県在住の通称“騒音おばさん”という人がワイドショーで話題になった。

早朝から布団を出して「引っ越し!引っ越し!さっさと引っ越し!しばくぞ!!」と大声で怒鳴りながら布団をバンバン叩く。
朝から晩まで大音量の音楽を流し続け、“被害者”が回すビデオカメラに向かい、目を剥いて怒りをぶつける。
そんな様から“騒音おばさん”と呼ばれたのだ。

その“騒音おばさん”カワハラミヨコさんに睡眠障害で悩まされていると言う隣家の老夫婦の訴えで“おばさん”は逮捕。懲役1年8ヶ月の実刑が言い渡された。

テレビの報道では“被害者”の撮影した ビデオを中心に“おばさん”の荒れる様子が紹介され、視聴者は「なんて迷惑な人だ。」とか「まともな精神状態じゃないな。」と一様に思ったことだろう。

しかし、実はその報道、とんでもない情報操作だったのだ。


カワハラさんは若い頃、相手が母親からの遺伝である「小脳脊髄変形症」という障害を持っていることを知らされないまま見合い結婚させられ、その後産まれた三人の子供は三人とも障害を持っていた。
ご主人は入院中で娘二人は死亡、息子と二人暮らしという環境の中、道一本隔てた隣に“被害者夫婦”が引っ越して来た。(娘二人は“被害者夫婦”の転居後に死亡したという情報もある。)

“被害者夫婦”はカワハラさん宅まで届く強烈なライトを庭に設置。カワハラさんは「子供の病状が悪くなるからやめてくれ。」と懇願するが、“被害者夫婦”はそれを無視した上にワザと早朝からの布団叩きを始める。
おまけにカワハラ家の茶碗を洗う音がうるさいとか、息子さんの発する「うー」という声を「キチガイがうるさい」と自治会の班長にクレームつけたり、家庭内の会話に聞き耳をたてて言いふらしたりなどした。
それらの嫌がらせに対してカワハラさんは「布団叩き」の反撃に出る。音楽を常にガナリ立てるのは盗み聞き対策でもある。
“被害者夫婦”はビデオカメラによる監視・記録を始め、時には20〜30人の集団で嫌がらせ行為に及んだ。
そして挙げ句の果てには自作自演の「塀の落書き」の濡れ衣まできせたのだった。

結局“被害者夫婦”は民事裁判を起こし、勝訴するのだが、本当の被害者はカワハラさんの方なのだ。

マスコミの報道は初めからカワハラさんを悪者扱いした内容であった。
公正な取材など全くせず、老夫婦側の言い分ばかりを放送していた。使われている映像が老夫婦が撮影したビデオカメラの映像ばかりな事に違和感を覚える。当然、老夫婦側に都合がいい部分だけを使っている。

これが“マスゴミ”のやり方なのだ。
一方に偏った報道をすることで事実をひっくり返してしまうことが出来る。
報道というものは真に受けてはいけない。


実はこの老夫婦は創価学会員で、彼等の勧誘をカワハラさんが断ったことから嫌がらせが始まったようだ。
事故や病気などの不幸にみまわれている人は格好のターゲットである。
20〜30人の集団も、周辺の学会員を集めたものだ。

カワハラさんは“被害者夫婦”以外の近隣住民には親しく接している常識人だという。それを学会員集団と学会の犬であるマスゴミとがグルになって異常人物に仕立て上げたのだ。

“騒音おばさん”の叫びは自分に降りかかった不条理に対するたった一人の戦いの声だったのだ。

そ、そんなことがあったのか、創価学会って怖いなぁ。彼らに刃向かったら、こんな嫌がらせを受けるのか……
はっ!そういえば最近なんかやけに光を目に当てられる!夜に町中を歩いているとライトを持っている人にいきなりライトを当てられたり、化粧をしている人の鏡から光が反射して目に入ったり……あ、あとなんか最近人からぶつかられることも多くなったし、何か自分のことを馬鹿にするような目つきで見られることも多くなった!隣の人とかも僕を見るといつも笑ってくるし、嫌がらせの様に僕と全く関係ないダイレクトメールがどっさり郵便箱に届いたり……
あれって、よく考えると勧誘に来た創価学会を断って以来のことじゃないか。だとしたら僕ももしかして奴らの嫌がらせの被害にあってるのか!?だとしたらどうしたら良い?警察とかに言ってもあいつらはまともに取り合ってくれないだろう。あいつらも創価の手下だからな。だとしたら自分の身は自分で守るしかないじゃないか……くそう、そっちがその気ならこっちも……

どう見ても被害妄想です、本当にありがとうございました。

ちょっとメンヘルとかそういう方面の怪しい話に知識がある人なら、上記の告発文を見ただけでピンと来るでしょう。「ああ、これは"集団ストーカー"だな」と。
集団ストーカーってのは、簡単に言うと「自分は数十〜数百人単位の組織にストーカーされて、散々嫌がらせを受けている」っていう被害妄想です。例えば周りの人間が特殊な音波を発生する装置を持っていて、その装置によって常時耳鳴りに悩まされるとか、あとまさに上記の動画でも出てきた「光による嫌がらせ」っつうのも良くある話で、ライトによる嫌がらせっていうのもあれば、上記で書いたような手鏡によって通りすがりの人から光を目に入れられるっつーのもあります。同じく上記で書いたので言えば、「自分の周りの人間がいつも嘲笑してくる」なんていうのもポピュラーな話ですし、あと自分が考えていたことをいきなり話してきて、「お前の思考は盗撮されているんだぞ」と相手に思い知らせる嫌がらせをしてくる、なーんてのもあります。というか言い出したらきりが無い。何てったって妄想なんですから。
この集団ストーカーについてもっと知りたい人はお部屋1628/「集団ストーカー」というキーワード | ポット出版というページがネット上では一番"まとも"ですので読んでみてください。いや、別に直接「集団ストーカー」でググっても良いんですけどね。一目見れば、「ああ、そういう系の話なんだな……」って分かりますから。まぁ、それで調べて「結構説得力がある話じゃないか!」って思っても良いんですが、そう思ったときはもう僕のこの記事なんか忘れてどーぞ「本当の真実」とやらを手に入れてください。ただし、もう僕に関わるのは止めてね♪
で、上記のページによればそういう集団ストーカーというの仕掛ける「組織」として良く出てくるのが、公安やCIAとかのスパイ機関、またはそれらと敵対する左翼団体だったり、あるいは、まさに上記の動画で出てきた「創価学会」なわけだ。
もちろん、これこそまさに、創価学会が他の場所でもこういう嫌がらせをやっている証拠だ!と思うこともできると思う。あるいは、そういうものを全くの偶然の一致として、そういう集団ストーカーはあくまで妄想かもしれないが、騒音おばさんへの嫌がらせは真実だと、そういうことも可能でしょう。でも、一番もっともらしいシナリオを考えるとすれば、実際はこんなところな様に思えてなりません

騒音おばさんは子どもたちの看病のせいで心底疲れ、その現実から逃れるために被害妄想を発症した。そして周りのあらゆることが自分に対する嫌がらせに思えてきた。で、そういう類の嫌がらせを調べていくと、そういう嫌がらせは創価学会がよくやるらしいということを知ったので、創価学会による嫌がらせだと思うようになったと。

不確かな情報の総和は、真実とはなりえない

さて、今までの話は、騒音おばさん側が実際にこういう話を「真実」として語っていたという前提で語ってきました。
でも、よく考えれば、そもそも上記のような被害(妄想)を本当に騒音おばさんが主張したのか?それすら、本当は分かってないわけです。
もしかしたら、集団ストーカー妄想を持ってる人が騒音おばさんのニュースを聞き、「この事件にはこういう裏があるんじゃないか」と推理した話が、広まってしまった(そして、それに騒音おばさん側が乗った?)のかもしれない。
あるいは、集団ストーカーという話なんか本当は全然信じていないけど、創価学会を叩きたい人たちが、この噂をねつ造したのかも知れない。
NHKの番組に出ていた浅野氏は、「ネットの話を総合すると……」という風に語りました。ですが、検索してみればわかりますが、この件に関しては、ネット上のソースで信用できるソースなんかほぼ0です。ゼロを幾ら足したってそれはゼロのままなんですから、総合してどうして「マスコミが伝えない真実」なんてものが分かると言うのか?動画でも

コメにもあるようにこの動画だけで信用するのは流石に良くないとは思うので、個人で調べて見る事をオススメします。

ということが書かれています。が、そもそもこんなこと調べようがないんですよ。自分で実際に現地に行ってみでもしない限り。ネット上で「騒音おばさん」とかポチポチって打って検索して、それで「調べた」なんていうのは調べた内に入りません
もちろん、じゃあマスメディアが伝える情報が正しいのか?って言われれば、そう言うことも出来ないのかも知れませんよ。テレビではとかく騒音おばさんのことをタダのおかしな人として報道してしましたが、もし上記のようなことを実際に騒音おばさん側が主張していたとしたら、「タダのおかしな人」ではなく、きちんと「妄想に苦しむ本当は良い人」という風に報道しなければならなかったのかもしれない。
でもだからといって、テレビが酷いからネットが良いなんてことは絶対に言えないわけです。テレビだろうがネットだろうが、良いときは良いし酷いときは酷いと言えるでしょう。もっと言えば、純粋に取材に費やせるマンパワーや情報源という面から言えば、むしろテレビの方が真実を伝えることが可能であると言えます。だって、例えどんなに「真実を解き明かしたい」という熱意を持っている人がネット上に居たとして、その人が一体何を出来るというのか?テレビの現場にいれば、実際に取材ができるかもしれないけど、何の組織にも勤めていない人が何を出来るのかといえば、それこそネット上でゼロとゼロを足す作業ぐらいしか出来ないわけです。

「真実」への距離の取り方

で、ここで二転三転してきた議論を更にひっくり返してみましょうか。
マスメディアが伝える「単なるキ○ガイおばさんの嫌がらせ」という物語。
それに対してネットの伝える「創価学会の陰謀」という物語。
そして更にそれに対して僕が今回述べた「集団ストーカーという被害妄想に苦しんでいた女性」という物語。
実は、結局どれも単なる「物語」でしかないんですよね。だって自分で見聞きした情報では無いんですから。というかメディアによって伝えられることなんて、大体こんな感じの「物語」です。テレビ、新聞、そしてネットなどのメディアに流れる情報、それらの内、実際に自分が見聞きした情報が一体どれだけあるか?ほとんどが結局、他人の又聞きでしかないわけです。そして、それこそ何かまた被害妄想的な話になってしまいますが、それらが自分たちを操る嘘かもしれないっていう疑念は、否定することは不可能です。もしかしたらテレビ局や新聞社やネットは全てある「組織」によって検閲され、その組織に都合の悪い情報は消されているのかもしれない。また、もしかしたら自分の周りの人間もその組織の手先で、組織の命で自分を監視しているのかもしりない。あるいは、実は自分はもはや肉体なんて無くて、組織から脳に仮想現実情報を送られているだけの存在なのかもしれない……ずっと疑っていけば、それこそそんなマトリックス的な妄想にまで行き着くことが出来るわけです。
でも、そんな妄想に行き着いたって結局人間は何も出来ないわけで、どっかで、物語でしかないものを「真実」であると"信じ込まなければならない"わけです。そして、ネットを「真実」だと思うっていう人は、結局の所、ネットが好きだから、ネットを信じたい、ただそれだけのことなわけです。
それを否定できるか?と問われれば、僕は否定は出来ないと思います。つまり、人間自立して生きていくなんてことは不可能で、どっかで寄っかかって生きていかざるをえない訳で、ネットの中で、ネットの情報を信じることによって、自分の居場所を見つけられるなら、それを否定できる根拠は僕にはないのです。
ただ、そこでもし一定の歯止めをかけられるとしたら、それは「自分は、それを物語=虚構だと知りながら、それを真実だと信じ込んでいる」というメタ意識を持つこと、そして、他人は違う虚構を真実だと思い込んでいるけど、それはその人にとって真実なのだから、その人の範疇にある限りは否定することは出来ない、そんな風に思うことしか、ないのではないでしようか。
でも、そうは言っててもついついこういう騒動に出会うと言っちゃうんだけどね。「お前ら馬鹿じゃねーの?」って。