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あままこのブログ

役に立たないことだけを書く。

僕が俗流若者論とかを捨てきれない理由

まー僕も一応社会学とかちょっとは勉強しているから*1後藤和智氏とかが批判する俗流若者論者のおかしさ、例えば統計の不適切な使用であったり*2、あるいは社会の一部分での傾向が社会全体に適用されるみたいな*3、そんな風なことは分かるんだよね。*4
でも、じゃあ俗流若者論は全て駄目なのか。若者は何もおかしい所なんかないのかっつーと、どーもそうも言い切れないだろうとも、思ったりするんだよなー。
何故か?
こんなまともじゃない社会で、それでも生き抜いている人々が、まとものまま生き抜いていける筈がない」っていう意識が、あるからだ。
例えば↓の文章
司法試験を諦めた法務博士が高確率で経験する面接パターン
こういう面接を「圧迫面接」と言うらしい。らしいというのは、僕はこれは経験したことがないからだ。こういうのが怖いから、とうとう全く就活はしなかった。
でも、それを同世代の前で言うとみんなこう言う訳だ。「甘えてる。」と。
「こんな程度の暴言に耐えられなくて、仕事がやっていける訳がない。社会に出ればこんな暴言を吐かれることは日常茶飯事だ」
「これぐらいのこと我慢できない人間は、企業も雇ってくれないよ」
もちろん別にそういう人たちだって、それが正しいとは思ってない。「そりゃ、俺だってこんなの間違っているとは思うよ。」とは言う。しかしその後に「でもさ……」と彼らは言う訳だ。そしてその次には、上記の様な台詞。
そんな風に言う友達はお前の周りにしか居ない?でも、googleで検索すれば、圧迫面接という言葉が含まれるページは十数万件あるんだよ?インターネット上で多く語られることが実際の世界で数多くあるとは限らない?そーかなー。
確かに実証することは難しいかもしない。でも、「この社会はやっぱりおかしい」っていう感覚は、例え実証されなくても、僕の中の直感として、どーもぬぐうことが出来ないのよ。社会に有用でない人間は切り捨てることがごく当たり前。金儲けできないやつは死んで当然。だってこの世の中は弱肉強食のバトルロワイヤルなんだからと。この社会はそんな風な社会であるかのような気がして仕方ないし、でもやっぱり、そんな社会はまともじゃないと、僕は思うわけだ。
でも、そんな社会でも、人々は日々生存しているわけで、日本人が絶滅していく程度に自殺していくわけでも、あるいは社会が打ち壊されようとしているわけでもない。こんなまともじゃない社会なのに、人々はそれに適応して生きている。そんなこと、まともな人間に果たして出来るだろうか?っていう疑念が僕にはどーもあるんですよ。まともじゃない社会に適応して、人々も、まともじゃない人々になっているに違いない。そんな確信が、やっぱりぬぐえないわけ。
もちろん、その「まともじゃない人々」っていうのは、別に若者に限られた事じゃないっていう意見もあるだろう。僕もそれには同意する。でも、もしそうだったら俗流若者論は俗流日本人論、あるいは俗流先進国人論になるのかもしれない、けど、本質はそんなに変わらないんじゃないかなぁ。
あるいは「まともじゃない社会でも、それでもまともな人々は頑張って生きている」ということも言えるかもしれない。*5まともじゃない社会で、それでも頑張って生きているまともな人々。確かありそうだ。
でも、それって果たして「まともな人々」と言えるのだろうか。まともじゃない社会で生きる、人を蹴倒して、傷つけて、生きのこることだけを考える。そうしないと生きのこれないこの社会で生きのこっている人々。そりゃあ、もしかしたら心の中ではその人々も「そういうのはまともじゃないよなー。おかしいよなー」と考えて生きているのかもしれないけど、でもそれはあくまで心の中に留められ、行動はそれと正反対なわけで、そんな人々が、果たして「まともな人々」と呼べるのだろうか?
そういう人々だって「まともな人々」だ。あるいは、そもそも別に僕が言うような「弱肉強食のバトルロワイヤル社会」こそがまともな社会なのだ。そういう見方に立てば、確かにこの社会は正常だし、そこに生きる人々も正常なのだろう。そうだとすれば、間違ってるのは僕の方で、僕の言っていることは所詮、個人の偏ったバイアスに左右された「俗流若者論」なのだろう。
でも、そうなのかなぁ?
俗流若者論を批判する、というか、若者論自体を否定する人には、是非、こう聞いてみたいと思う。
「この世界は、そこに住む若者がおかしくならないで済む程に、まともに出来ていると思いますか?」

*1:全然身についてはいないけどwwwこの文の酷さを見れば分かるかwww

*2:「少年犯罪は増えている!」とか「若者のモラルが低下している!」とか

*3:一部のネット右翼を引き合いに出しながら若者全体が右傾化していると言ったり、自分の受け持ってる学生の傾向から大学生全体の傾向を云々したり

*4:具体例が知りたいなら、それこそ[http://kgotoworks.cocolog-nifty.com/:title=後藤和智氏のホームページ]とか、著作とか読んでください。

*5:社会学の重要なテーゼに、「社会は社会に属する人々の総和ではない」っていうのがあるけど、それと似てるね。