あままこのブログ

役に立たないことだけを書く。

Arbeit macht frei

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(※拾った画像なので詳細は知らない。教えてくれれば多分一冊買います。)
お金が無いので労働をしなければならないのです。彼女を養って自分も生きていくためにはお金が必要なのです。
というわけで色々と求人情報誌やら求人サイトやらを見て、アルバイトを探すわけですが、しかしあれだなぁ……

働きたくねぇなぁ……

だってさ、もう働くってこと以前に、求人情報の欄見ているだけで吐き気がしてくるもの。なんなんだよこのにっこり集団で笑ってる写真、アヘ顔ダブルピースよりこっちのほうがよっぽど陵辱的だよ。「やる気」、「チームワーク」、「コミュニケーション能力」……そんなものがあれば、そんなものがあれば、今頃こんなに困窮してねぇんだよ。
しょうがないからかつて勤めた職歴を頼りにアルバイトを探すが、しかしそうやって過去の労働を思い出せば出すほど、トラウマがほじくり出されるわけで、

  • コンビニバイト

あーコンビニなぁ、変な客に毎晩絡まれて、何も考えられない体になってたよなぁその時は……

  • 食品工場勤務

パン工場でひたすらベルトコンベアに流れてくるパンの生地を裏返す仕事。裏返してないパン生地を下流に流しちゃって、30分ほど怒鳴り散らされたなぁ……

  • お歳暮仕分け

荷物の量を捌ききれなくなって涙目になったりしたし、隣で荷物のコンテナの下敷きになって救急車で病院に運ばれた人がいたよなぁ……

  • 引越し

「これだから若い奴は馬鹿だ!」とまるで若者の代表のように散々罵倒されて、殴られたりしたよなぁ……

  • 教科書販売

ダンボールに荷物名を書く時に、黒のマーカーと赤のマーカーを間違えて怒鳴られて正座させられたなぁ……
……労働に、いい思い出なんか一つもないよ……

ああ……働きたくねぇなぁ……

別に贅沢しようだなんてこれっぽっちも思ってないのに。ただ三食きちんとご飯を食べれるよう食費を稼いで、きちんと寝床を確保出来るよう家賃を稼いで、電気代と回線代も稼いでと、別に悪いことなんか何もしてない。ただ生きているだけなのに、なんでこんな酷い仕打ちを受けなきゃいけねぇんだ……?
あれか、生きていることそのものが罪なのか!?罪悪なのか!?労働に耐えられるようなきちんとした真人間はこの世に生きていて良いけど、そんなこともできない人間には生きる資格もないのか!
でも、死にたくないよなぁ。「ただ生きている」ことが楽しいんだもん。しかしその「ただ生きている」ことの楽しさに、「労働」というものの苦しさが加わった途端に、あっという間に楽しみはマイナスになり、生きていることが苦行に変わるわけで……でも、別に「ただ生きている」ことが辛いわけではないから、死ぬのにも踏ん切りがつかない……だから働いてしまう。そして人生の「楽しさ収支」はどんどん赤字になっていく。そして人生の終わりには思うんだ、「なんでこんな人生を生きちゃったんだろう。学生の時に人生を終えていれば、人生収支はプラスのままゲームを終えられたはずなのに」って……

……働きたくねぇなぁ……