いやー、炎上していますね。NHKが発表した「ベスト・アニメ100」。
mantan-web.jp
www.j-cast.com
fujipon.hatenablog.com
投票形式が熱心なファン有利の仕組みだから仕方ないとか、今本当に人気がある作品はこれなんだよと言われれば、そうかもしれないんですけど、それでもやっぱり、「これがNHKが選んだ、ベストアニメ100本です!」と言われると、「えー……」としか言い様がないのが正直な所。
しかし、じゃあ一体何が気に入らないのかと言われると、うーんなんだろうなぁ、と思っていたところで、思い至ったのが、この記事でした。
anond.hatelabo.jp
この、いくつものパロディ記事を生み出した、はてな匿名ダイアリー史に燦々と輝く名エントリー、「アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本」、通称「アニ軽10」。この記事のような感じ、「オタサーのOBが飲み会にやってきて、現役のメンバーに説教かますようなうっとうしさ」*1が、あのランキングには足りないのですよ。そして、僕らがNHKにもとめている感じっていうのは、そういううっとうしさだったんじゃないかなぁと、そう思ったわけです。
思えば、今回NHKが発表したランキング、これが例えばどっかのアニメ専門チャンネルとかが発表したランキングだったら、「あー関係者の兼ね合いでそういうランキングにするしかないのね」と思えるし、あるいは民放の番組が発表したランキングなら、「まあ、特に詳しくもないのに、ネット投票とかやっちゃえばそうなるわな」と納得できちゃうと思うんです。しかしですね、あのNHK、それも過去にはマンガ夜話やらで存分にオタク教養主義を振りまいてきたBSプレミアムがやる特集なんだから、やっぱりこう、「お前ら今時のアニメしか知らないだろうから、アニメ史において重要なメルクマールとなったこういう作品もきちんと見なさいよ」ぐらいの押し付けがましさを。みんな心の奥底では求めていたと思うんです。
それがなんですか、あのランキングは、何若者に媚びようとしちゃったりしてるんですか。あなたに求められているのはそーいうことじゃないんですよ。飲み会で滔々と過去の名作について語っちゃって、去った後の二次会で「あの先輩うざかったねー」と陰口叩かれたりしながら、しかし中にはその語りで興味持っちゃった人が、飲み会終わった翌日にTSUTAYAでDVD借りてきて見て、「やっぱりあの先輩、うざいけどすごいよなぁ」と思ってくれる、そんな役割こそ、NHKの役目なんじゃないですかと。現役メンバーに媚びて適当に若者に合わせて相槌打ってるような先輩になっちゃったら、居なくなったって誰も気づかなくなっちゃいますよ!
……しかし改めて読むと、このアニ軽10。ほんとねちっこくてイイなぁ。

- アーティスト: 筋肉少女帯
- 出版社/メーカー: Universal Music LLC
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る

- 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
- 発売日: 2003/01/25
- メディア: DVD
- クリック: 76回
- この商品を含むブログ (10件) を見る

- 作者: 木尾士目
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 95回
- この商品を含むブログ (393件) を見る
追記(2017-05-05 14:38)
ちょっと自分で「アニ軽10」みたいな感じでベストアニメをやってみました。
amamako.hateblo.jp