先日、テレビを見ていたらなんかゲーム制作をテーマにしたドラマが放映されているらしくて、普段あまり地上波のゴールデンタイムにやっているドラマを見ない僕も、ちらっと流し見してみたんですよ。
で、見てみたんだけど、まーこれがひどい出来で。「ゲーム制作」の楽しさとか魅力が一切伝わってこない出来だったんですね。これならAmazonPrimeで『世界を変えたテレビゲーム戦争』
でも見ていたほうがよっぽどマシだなと思うような。あるいは、それこそ『NEW GAME!』とか『ステラのまほう』とか。で、考えてみると、自分、日本のテレビドラマ、それも地上波のゴールデンタイムにやっているようなテレビドラマで、「このドラマで描かれてる職業に興味湧いたな」と思ったこと、全然ないんですね。医者・看護師・消防士・パイロット・政治家・アナウンサー……色々職業をテーマにしたドラマはあるのに。
職業をテーマにしたドラマに興味がないのかなーとも思うんですが、外国のドラマだとむしろそういうドラマは大好きなんですよね。というかもともと『ER』
『ザ・ホワイトハウス』『ニュースルーム』『マネーボール』といったアーロン・ソーキン脚本が大好きだから、むしろ洋ドラでは職業ものばっかり見ている感じで。更に言うと、日本の作品でもアニメや映画には、職業をテーマにした結構面白い作品があると感じるわけです。アニメならそれこそ『SHIROBAKO』
『波よ聞いてくれ』とか好きな作品があるし、実写映画でも『ラヂオの時間』『南極料理人』『クライマーズ・ハイ』とかなんかは、面白いし、そこで描かれる職業に興味が湧くわけです。ところがテレビドラマになると、途端に上記のような作品と比べ、リアリティに粗が目立つし、更に重要なのが、そのドラマで描かれる職業に、興味が沸かないんですよねぇ。ていうかお話自体も、「この職業固有の面白さ・魅力で盛り上げよう」というものではなく、「職業がテーマだけど、ドラマの魅力は別にその職業の魅力じゃなくてもいいです」みたいな感じで作られてるように見えて仕方ない。
なんだろうなー、なんか企画の仕方が根本から間違ってるんじゃないかと疑いたくなるわけです。上記のような作品は、まず最初に職業自体の面白さ・魅力を知っている人が「この職業の面白さを知ってくれ」と思って企画を立ち上げ、作り手側もそういう気持ちを共有していると思うんですけど、日本のテレビドラマはそうでなく、そもそもテーマとなる職業になんの思い入れもない人が、自分の作りたいドラマを作るために職業をダシにしてるだけなんじゃないかと、そう思えてくるんですね。
それが、むしろ「職業もの」大好きな僕からするとムカついてしまう要因なのかも、しれません。