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あままこのブログ

役に立たないことだけを書く。

本当の「モヒカン族の最後」

IVC BEST SELECTION モヒカン族の最後 [DVD]

IVC BEST SELECTION モヒカン族の最後 [DVD]

www.buzzfeed.com
anond.hatelabo.jp
togetter.com
上記の件を追っかけていてふと思い出した思い出話。
今回の件、「無断リンク禁止」とか「無断引用」とかみたいな単語で検索すると、なんか懐かしさを感じている人が大勢いる。

そんな光景を見て「儀礼的無関心なんて言葉もあったなそう言えば」みたいなことをのんびり考えていたのだが、ふとそこで色々昔の記憶がフラッシュバックしてきましてね……
僕、昔「無断リンク・無断引用禁止擁護論者」としてインターネットで結構主張していたんだよな……
Rir6アーカイブ - 2005-07-10
もう昔の記事を読んでると自分の中でも顔から火が出るぐらい恥ずかしい*1わけですが、しかしあらためて読んでみると、なんか今回の問題と似ているなぁと思ったりするわけです。
ま、もちろん違う部分はありますけどね。でも、研究目的の引用が許されるか否かという点では、結構今回の論争と似たような議論をしていたような覚えもあったりなかったり……論争相手の方のページが消滅しているのでなんとも言えませんが。
その当時は、インターネット上では「モヒカン族」と呼ばれる、無断リンク禁止とか情弱のすることだぜヒャッハーみたいな人たちが跳梁跋扈していて、そういう人たちへ対抗するつもりで、ekken氏とかと論争していました。
ひるがえって現在。
上記のまとめでも分かる通り、世間では「リンクとか引用には一定の配慮が必要だろ。インターネットだからって何もかも自由なわけではない」みたいな主張が大勢を占め、モヒカン族みたいな主張はほとんど見られなくなり、まさしくモヒカン族は、そのモヒカン族のモデルとなったネイティブ・アメリカンかのように「絶滅」してしまったわけです。いや、実際のネイティブアメリカンは決して絶滅なんかしていないわけだけど。
つまり「最後に立っているのが勝者」という論法で言えば、まさしく勝者は僕だってのであり、勝ったのだから喜ぶべきことな、はずなのだけれど……
何なんだろうね、この胸の寂しさと違和感は。というか今の僕の気持ちを正直に言えば、「無断引用禁止とか何言ってやがんだ」という感じなわけで……
ただ逆張りなだけなのかもしれないけど、なんか違和感を感じてしまう、今日このごろなのです。

*1:恥ずかしい理由は若かったという理由以外にもあるのだが、それはちょっとネットでは話せません

マクロレンズでプラモデルを撮る(フィギュアライズ高海千歌)|

千歌ちゃん全体像
なんか新しいレンズが買いたくなった(レンズを買うことが目的となっている……)ので、ニコンの40mmのマクロレンズ*1を購入しました。

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G ニコンDXフォーマット専用

Nikon 単焦点マイクロレンズ AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G ニコンDXフォーマット専用

で、買ったは良いけど、マクロレンズで何を撮れば良いか、いまいち思いつかない……
とりあえずお花を撮ってみたり
花畑
ボケた花
赤い花
食事を撮ってみたりするものの
ケーキ
どーもいまいちピンとこない。ピントも合わない。
そんな折、静岡ホビーショーにちょっと行ってきまして、模型を色々撮ってみたら、結構これが面白い。
ミクさん全体図
ミクさんアップ
西住殿
大洗女子
白い戦車
電気機関車
というわけで、それだったら自分で模型を作ってみようということで、早速購入してみたわけです。
今回購入したのは、こちらの「フィギュアライズ高海千歌」という商品。まず、彩色をするのは手間がかかりそうだったのでパス。となるとガンプラかフィギュアかということになるわけですが、フィギュアは高いしガンプラは、別にガンダムモビルスーツってそんなに興味ないし……と思っていました。
そんな中と、この商品を見つけまして

  • ガンプラと同じ工法で作られているから彩色の必要はない
  • 組み立て式のプラモデルだから完成品のフィギュアより高くない

という二点から、これに決めたわけです。

組み立て

フィギュアライズ高海千歌
メイドイン静岡
誇らしげに書かれる「メイドイン静岡」の文字。
というわけで、購入した商品を早速組み立ててみます。まずは開封。
プラモの中身
おお、本当にプラモデルだ。まずは説明書を眺めてみる。
説明書
……ここらへんでちょっと「これもしかしてキツいやつじゃね?」と思い始めています。
まあ、気を取り直して、ランナーを取り出し
ランナー
まずは目の部分から作成していきます。
パーツの一部の目
目のパーツ
……1時間経過。
組み立て途中
ヒイヒイ言いながら頭の前が完成。うーん、こうやって未完成の部分部分のパーツを見ていると、何かイケナイフェチズムに目覚めそうだ。
とかなんとか考えながら、さらに組み立てていく。
頭完成
頭部が完成。ここらへんでは、組み立て式プラモデルを選んだことにだいぶ後悔していました。最初から出来上がってるフィギュアならちょっと高くてもこんな手間はないし、シールの貼り間違いとか、切り離しに失敗して残っちゃった部分とか、そういうのもないのになーと。
まあでも買っちゃったもんは仕方ない。今更後戻りはできないのじゃー、ということで組み立て再開。
胴体完成
胴体を組み上げ、残りの手足を組み立てて……

完成

千歌ちゃん左から
完成ー。パーツ一つ一つを見ると粗はあるけど、まあ気にしない。
千歌ちゃん右から
うむ、今度はアップで撮ってみよう。
ローからのアップ
右上からアップ
左上からアップ
おお、これはなんか、いかにも「マクロレンズでしか撮れない写真」っぽくていいね。
というわけで、1900円ぐらいで、3~4時間ぐらいの楽しい体験ができました。

プラモデル作りの感想

  • 途中は嫌になって投げ出しそうだけど、なんとか完成してよかった。
  • もっと注意深くやれば、もっと出来栄えは良くなるんだろうけど、そもそも僕の心と体はそんな集中力と手先に器用さを持ち合わせていないという……
  • でも、これでプラモデルの中では初級も初級の方なんだろうなぁ。
  • しかし手間暇かけた分、普通に買ってきたフィギュアよりは愛着が湧く気がする。

レンズの感想

  • 接写するときはある程度絞らないと、ボケやすい
  • でも絞っちゃうと今度はシャッタースピードが遅くってぶれる。というわけで、実は接写ほど、↓みたいな小型三脚を使わなきゃならないということがわかった。

Manfrotto ミニ三脚 PIXI ブラック MTPIXI-B

Manfrotto ミニ三脚 PIXI ブラック MTPIXI-B

  • あとはやっぱストロボがほしい。今まではほとんどストロボ使わない撮影ばっかりやってきて、特に不満もなかったけど、こういう撮影をするとやっぱストロボが欲しくなるね。

  • もっと言うと撮影ボックスも欲しくなるね。やっぱ背景がきちんとしてないと。

まとめ

最初は、「マクロレンズで模型を撮って、↓のブログみたいな写真を目指すぞ―」
wivern.exblog.jp
と意気込んでいたわけですが、うん、こりゃ無理だ。テクニックから設備、何なら何までレベルが高すぎるし、そこまで努力する気も起きないし。
でもまあ、そんなすごい写真は撮れなくても、自分で組んだプラモデルを自分のカメラで撮るというのは、例えその写真のクオリティは高くなくても、自分で作ったという思い入れがあるために、なかなか楽しいということがわかりました。あとは手先がもうちょっと器用で根気があればなー。
さて、次は戦車のプラモデルでも組んでみますか。↓のプラモデルが、ガールズ&パンツァーにも出てきてたし、評判もいいので、組んでみようかなーと考え中。

しかしこれだけ初級のプラモデルでひいひい言っているのに、いきなり戦車とか大丈夫なんだろうか……?

*1:ニコンは「マイクロレンズ」であると言い張る

台湾旅行に行ってきました(2017/4/19-23)ー5:台北お買い物編

台湾旅行5日目(最終日)。今日は台北を回ってひたすらお土産を買います。

永康街

まずはお土産用の雑貨を買うために永康街へ、MTRを使って東門駅へ向かいます。
DSC_0713
日本人観光客が結構多く、日本語もたくさん聞こえてきます。
ぶらぶら歩いていると結構お土産用の雑貨がありそうなお店を見つけたので訪問。
DSC_0711
www.taipeinavi.com
なかなかセンスの良いMade in Taiwanのシノワズリ雑貨が並んでおります。
というわけでお土産用の雑貨はここで購入。頼まれていた台湾バッグ(こーいうの↓)
item.rakuten.co.jp
やら、中華っぽい柄のハンカチやらを購入。お店の人も日本語が堪能で、なかなかおすすめのお店です。

台湾同人誌

台湾のオタク文化に触れてみよう(アニメイトやらアイマスライブやらでさんざん触れてみた気もするけど)、ということで同人ショップに行ってみることに。
インターネットで調べてみた所、こんなお店があるらしい
go-taiwan.jp
というわけでメトロで龍山寺駅へ。そこから上記のブログの説明に従って行ってみると、ありました。
DSC_0719
DSC_0720
なんか行き方も店内の様子も、いかにも同人ショップという感じ。もちろん、とらのあなとかメロンブックス秋葉原店みたいに大規模ではなく、秋葉原のビルの中にある中小の同人ショップね。
値札が貼ってなくて少々怖かったけど、思い切って色々購入。
まずはデレマスの同人誌&クリアファイル&マフラータオルのセット。
台湾で買ったデレマス同人
同人誌はイラスト集。説明文が日本語と繁体字両方併記されていてわかりやすい。
奥付を見ると「Print in Hong Kong」と書いてあるので香港の人の同人っぽい。
サークルのサイトは↓みたいです。
黑蛛白蛛
続いて中国の鉄道の擬人化みたいな本を二冊購入。一冊はイラスト集でもう一冊は4コマ漫画。
台湾で買った鉄道擬人化同人
調べてみると、「天朝鉄道少女」というのは元々同人イラスト集として売り出されて人気になったもので、2015年には実際に中国高速鉄道の公式イベントに登場したこともあるそう。
中国高速鉄道が萌え擬人化! 「天朝鉄道少女」 ~速さと優しさ~ : 中国アニメブログ ちゃにめ!
中国の鉄道萌え擬人化同人誌「天朝鉄道少女」が鉄道会社と正式コラボしちゃった! : 中国アニメブログ ちゃにめ!
サークルのサイトは↓。この同人サークルは中国の同人サークルみたい。
北方铁道萌化部

パイナップルケーキ

次は、パイナップルケーキを買いに、下記のブログで紹介されていた微熱山丘と佳徳糕餅へ。
thisischinablog.com
まずは微熱山丘へ向かいます。MTR台北小巨蛋駅へ向かい、そこから結構歩きます。
道すがら台湾の団地やら
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学校やら
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町中やら
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を撮りながら進んでいくと、大きい公園があり、その公園の側に行列を発見。
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どうやらここが微熱山丘らしいです。
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ここでは買う前に一つパイナップルケーキの試食ができるそうなのでいただく。
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うん、パイナップルケーキも美味しいし、それと一緒に出されたウーロン茶も、パイナップルケーキとなかなか合いますなー。
というわけでパイナップルケーキを一つと、茶葉を購入しました。
さて、続いては佳徳糕餅へ。微熱山丘からは歩いていくのが一番近そうなので徒歩で。
途中台湾の学生たちが描いたと思われる壁画を発見。
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なかなかセンスがいいですなー。
と眺めていると、初音ミクっぽいものが描かれた壁画を発見。
DSC_0733
あらかわいい。
そうこうしている内に佳徳糕餅へ到着。
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こちらも結構行列ができていて並びました。
微熱山丘はパイナップルケーキのみの販売でしたがこちらはパイナップルケーキ以外にも色々売っていて、どれも美味しそうでした。しかし、持ち合わせがあまりなかったのと、クレジットカード使えるレジがむっちゃ混んでいたので、購入したのはパイナップルケーキ3つとクランベリーケーキ3つのみ。もっと買いたかったなー。
ちなみに、帰国した後に食べた感想としては、どちらのパイナップルケーキも美味しくて、ほんと前にお土産屋さんで適当に買ったパイナップルケーキとは全然違いました。
味の特徴としては、微熱山丘はパイ生地がさっくりしていてきちんと味がついているのに対し、佳徳糕餅は中身で勝負!という感じ。家族には佳徳糕餅の方が好評でした。

光華商場&三創生活園区

続いて向かったのは台湾の電気街、光華商場。MTRで忠孝新生駅まで行き、ちょっと歩くとこんな看板が。
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周囲もパソコン店やらスマートフォン店やらが軒を連ね、こんな感じ。
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というわけで光華商場の中に入ってみます。と、こんな萌えキャラたちがお出迎え。
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というわけで色々とウィンドーショッピングした後、今度は横の新館、三創生活園区へ。
こっちのお店は光華商場よりおしゃれできれいめ。家電量販店みたいな感じです。あと、サブカルチャー系はこっちのほうが強い。
COSPAとか
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KOTOBUKIYAとかもあったりします。
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鉄血孤兒、かっこいいな。
ミラクルニキの自動販売機なんかもあったり。
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一通りぶらぶらした後、外でお茶を買って休憩。
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これは全糖のほうが良かったかも。

大同電鍋

最後に大同電鍋というものを買いに大同3Cの台北復南門市店を目指します。
大同電鍋というのは、この本

の表紙にもなっている、台湾を代表する炊飯器です。日本でも大きいのはネット通販で買えるそうなんですが、小さいのは現地でしか買えないというわけで、買いに行きます。
忠孝復興駅を降りてGoogleマップさんに聞きながら台北復南門市店を目指すと、あらありました。
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売り場にもお目当ての大同電鍋があります。というわけで購入。最初英語が通じなかったですが、奥から日本語が分かる人が出てきて無事購入できました。
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ただ、買ったは良いけれど日本に帰ってきて未だ使えてないのは内緒。茶葉蛋とか魯肉飯とか作りたいなー。

空港

というわけで、大同電鍋を買ったところで、そろそろ飛行機が出る時間なので空港へ。
空港でチェックインをした後、フードコートで鹹酥雞を食べたりした
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後、出国審査をして搭乗口前へ。
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搭乗口近くにはGIANTの自転車が飾ってあったりしました。
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そうこうしている内に搭乗時間がきたので搭乗。
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無事台湾を後にしました。
……日本に帰国する時、入国審査でスーツケースを開けられ、買い込んだ台湾の飲み物やら大同電鍋やらを説明するのがちょっと恥ずかしかったり。

最後に

台湾、5日間旅行しましたが、ほんと人がみんな優しくて良いですねー。物価も、日本と比べればまだまだ安いおかげで、買い物とか食事の際に、お金の心配する必要はないし、おしゃれなカフェとかも気軽に寄れちゃう、ほんとビギナーには安心の外国です。
定番の観光地もまあまあ楽しいんですが、僕的なおすすめの観光方法は、町並みとか風景とかが良いとされている地区をインターネットで調べた上で、そこでとにかくブラブラしてみることです。海外旅行の面白さって、少なくとも僕にとっては、その土地の、日本とはちょっと異なる生活様式や文化を体験して、写真に撮ったりすることみたいなので。
さて、そんなこんなで台湾旅行一人旅で海外旅行の経験値を貯めたあままこ。次に向かうのは……

上海!いよいよ共産党ファン憧れの中華人民共和国本土へ。果たしてどんな旅行になるのか、5月18日~5月21日に行く予定なので、なにか面白そうなところとかが合ったら、ぜひぜひ教えてください。ではではー。

「ベスト・アニメ100」への意見をまとめてみた&僕が思うベスト・アニメ10

「ベスト・アニメ100」への意見をまとめてみた

というわけで、相変わらず盛り上がっています「ベスト・アニメ100」。ちょっと自分でも、一体どういう点が問題視されているのか、人々の意見が気になったので、togetterでまとめてみました。
togetter.com
ざっと見た感じ、否定派の意見は主に次の6つに大別されるようです。

  1. 一つのアニメだけ好きなファンたちが多重投票できてしまうのが問題だ
  2. 女性票が多すぎる
  3. 1期、2期、劇場版と分かれて投票しなければならない投票システムがおかしい
  4. 作り手や批評家たちを参加させたり、投票以外も加味したりするべきだった
  5. もっと普通の人々・非オタの意見も反映すべき
  6. 選ばれた作品が納得行かない

この中で僕の意見(前回の記事
amamako.hateblo.jp
参照)、4番の「作り手や批評家たちを参加させたり、投票以外も加味したりするべきだった」かなーと思ったりします。選ぶ人がある程度作品を知ってるからこそ、「たくさんの作品の中でもこれが一押しだよ」というのが参考になるんであって、それこそタイバニ以外全然アニメを見ない、というような人が「タイバニ最高!」と叫んでるとしたら、その意見にどれほどの価値があるのかなと思ったりするわけです。
あるいは、もしこれがベストアニメ100を決めるための投票ではなく、好きなアニメを投票させた上で、「このアニメ作品を好きな人は他にはこんなアニメ作品が好きなんだな」というような、アニメ好きのクラスタ分析をするというような企画なら、こういう投票方法でも文句はなかったと思うんですよね。ところが、せっかくたくさんの投票があったのに、明らかにしたのは単純な得票数だけと、あとはせいぜい性別・年齢といった単純な層別データだけ。あれだけ近年ビッグデータビッグデータ言われて、そして立派なソーシャル分析チームも持っているNHKなんだから、もうちょっと分析のやりようがあったんではないかとも、思ったりするわけです。

僕が思うベスト・アニメ10

さて、「じゃあそういう大層なことを言うお前は、じゃあどんなアニメを『ベスト・アニメ』に選ぶんだよ」というツッコミもそろそろ来そうなので、ここらで僕が思う「ベスト・アニメ10」を紹介してみます。*1自分が好きなアニメは以前、
amamako.hateblo.jp
という記事で紹介したことがあったので、ここでは自分の趣味は抜きにして、「教養としてどういうアニメを見ておくべきか」という点で、ベスト・アニメ10を選びました。といっても、やっぱりそういう観点で選ぶと、前回の記事でも紹介した「アニ軽10」
anond.hatelabo.jp
と似たようなラインナップになってしまうわけですが。
ラインナップは以下のとおりです

第1位:風の谷のナウシカ(宮﨑駿監督)

風の谷のナウシカ [Blu-ray]

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1位が宮﨑駿監督なのはあまりに予定調和感がありますし、きっと投票でもそういう意識が合ったから、宮﨑駿作品があまり入ってないのだろうなとは思うのですけど、でもやっぱ、宮﨑駿監督を筆頭に、参加しているスタッフがその後日本のアニメ界を代表するような人材だったという点、シナリオの完成度の高さ、そしてもちろん作画の素晴らしさ、そして後世に与えた影響、どれをとっても、やっぱりこれが1位じゃなきゃいろいろおかしなことになっちゃうと思うんですよね。いやほんと、一旦自分がどのアニメを好きだとか、どのアニメを推したいとかそういうことを抜きにして、まっさらな気持ちで「日本アニメのベストは何か」って考えてみてくださいよ。その上でまだあなたがタイバニとかまどマギとかラブライブとかを、『風の谷のナウシカ』より上だと言うんなら、僕はもう何も言いません。

第2位:新世紀エヴァンゲリオン庵野秀明監督)

毀誉褒貶あるのは認めます。僕だって、個人的な好みを言えば、TV版より映画版が好きだし、もっと言えばウテナとかのほうが好きではあります。ありますけど、でもやっぱ、あの90年代後半の時代を一身に受け、その後のアニメの文法そのものをまるごと変えてしまった影響力を考えると、ベスト10の中でも上位なのは間違いないと思うのです。

第3位:うる星やつら押井守監督)、第4位:うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー押井守監督)

あえて2作入れたのは、ある種自作自演的に、TV版がその後オタクアニメのスタンダートとなるドタバタラブコメの文法を作り上げながら、映画版でその文法を破壊して、オタクの実存に迫る私小説的シリアスさを見せつけたという点で、80年代に人口に膾炙したオタクというものの陰と陽がそのまま、この2つに込められていると思ったからです。
ぶっちゃけ80年代以降のアニメの内、オタク受けするアニメはだいたい全部うる星やつらのTV版か、ビューティフル・ドリーマーの焼き直しであると言っても過言ではないと思います。それぐらい後世に与えた影響という点でもすごい。ジブリエヴァのような知名度がないのが唯一の弱点といえば弱点かなーとは思いますが、しかしベストアニメというお題でこれを外すんなら、そのベストアニメにどれほどの価値があるのかと思ったりします。

第5位:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア富野由悠季監督)

宮崎・庵野・押井ときたら、やっぱどこかで富野作品は紹介しなきゃならないし、宇宙世紀ガンダムもどこかで紹介しなくてはならないでしょう。ただここで問題となるのが、宇宙世紀ガンダムは、正直今までの作品と比べると古びているというか、時代によって色あせているところがあるということです。「懐かしアニメ」なら上位なのでしょうけど、今の作品とくらべてベストなのかと言われると、僕がガノタではないというのもあるのでしょうが、正直「うーん……」と答えざるを得ません。
ただ、そんな中でも逆襲のシャアは、作画・脚本どちらをとっても、傑作と呼ぶに素晴らしい、そんな作品だと思います。そして、70年代的な、正義の相対化というガンダムと、80年代的な、AKIRAにも通じる超能力・オカルトの2つの橋渡しをしているという点で、ガンダムを代表する作品でもあると思うわけです。ニュータイプという、その後の異能力アニメの先駆けとも言えるという点で、影響力も問題なし。というわけで、宇宙世紀ガンダムでは、逆シャアをランクインさせました。

第6位:機動戦士ガンダムSEED福田己津央監督)

これは異論が大きいだろうな―。もちろん、これまでの作品と比べたら、脚本・作画共に粗があるのも事実なわけですが、しかしやっぱりなんといっても、9.11直後という時代背景を舞台に、リアルっぽい政治を組み込んだ少年向けアニメという、その後現在の機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズまで続く、土6っぽさ*2、更に言うと、コードギアスとかギルティクラウンとか、あるいはPSYCHO-PASSとか虐殺器官とかに連なる系列のアニメを生み出したという点で、後世への影響力は段違いなものがあると思うんですね。また、J-POP歌手をOP・EDに起用したり、美男美女を用意したりして、「オタクだけど別にスクールカースト下位ではない」という、人種を生み出したのも、ガンダムSEEDだったと思うのです。涼宮ハルヒの憂鬱とかのフィーバーも、ここらへんの礎があったからこそ。物語も、もちろん王道ではないですが、しかし日本のアニメというのは、そもそも王道を嫌ったケレン味こそを持ち味としてきたわけで、そういう点では王道ではないけど日本アニメの本流ではあり、そしてそのケレン味はやっぱり今見ても面白い。年長世代、とくに宇宙世紀ガンダム好きのガノタの人々を怒らせたとしても、これを入れないと、日本アニメの重要な部分を見逃すことになってしまうと、そう思うわけです。

第7位:らき☆すた山本寛監督→武本康弘監督)

ゼロ年代後半、ニコニコ世代の象徴です。涼宮ハルヒではまだかろうじてあった、物語へのこだわりというものがもはやない、あるのはMAD素材の組み合わせ。80年代、あらかじめ終止符を打たれてゾンビとして世の中を徘徊していたオタクという人種が、まさにここで心臓に杭を打たれ、「ヲタ」という動物に戻ってしまうわけです。らき☆すた以前とらき☆すた以降では、アニメというものの見方が全く異なってくるわけで、現代オタクを語るなら、ここは外すことはやはりできない。作品の質という点では、受け付けるのに少々、見方の工夫が必要になるかもしれませんが、しかしそこで、「今時のオタクはどうやってアニメを見ているか」を学べるという、教材という意味でも、一度は見ておくべきじゃないかなと思うわけです。見た上で、「こんなアニメを面白がる今のオタクは糞だ!」と怒ってもいいですし。

第8位:けいおん!山田尚子監督)

現在のアニメの一大潮流となっている日常系というものは、まさしくここで完成していたわけです。それまでアニメのメインテーゼであった、「成長」というものに全く背を向けたその作品は、まさしくあのデフレ・低成長時代にマッチしていたわけです。そして何より京アニが全力を出した演出。日本アニメが、動きの表現とかそういう派手なものの裏でずっと大事にしていた、空気感を伝える背景・作画が、この作品にはあるわけです。
まあ正直まだ歴史的評価が定まってない作品ではあるので、ベストアニメに選ぶのは勇み足なのかもしれませんが、しかしやっぱこの日常系というものの到達点は、ベストアニメで触れておきたいというわけで、選んでみました。

第9位:スレイヤーズ(渡部高志監督)

正直これは「あえて」で選びました。何に対してのあえてかと言うと、90年代=エヴァという風潮に対してのあえてです。
90年代というとどーしてもエヴァ的な「闇」っぽさが兎角クローズアップされがちなんですが、しかしエヴァってどっちかというと90年代の終わりごろに出てきた作品で、エヴァフォロワーはそれより更に後、場合によってはゼロ年代にかぶってきちゃうわけです。じゃあエヴァ以前の90年代が一旦どういう時代だったか、それを象徴するのが、林原がそれまでの林原らしい勝ち気な女性を演じてる、この作品じゃないかと思うわけです。
といっても、他にもデ・ジ・キャラットとか、アキハバラ電脳組とか、あるいは無責任艦長タイラーとか、他にもこの時代っぽいアニメはあるわけです。そして、この時期っていうのは、ビューティフル・ドリーマーエヴァという二大作品に挟まれた、アニメ批評の空白域とも言えまして、正直万人が納得する代表作を選ぶのは困難に近い。
ただそんな中で、やっぱ林原という存在を考えると、スレイヤーズが一つ抜きん出てるのではないかと思うわけです。ただ、リアルタイムにこの時期アニメを見ていた人なら、もっと違う作品こそを90年代前半~中盤の代表作に選ぶのかもしれません。その場合、異論は認めます。
ただ、やっぱりビューティフル・ドリーマーエヴァの間に何かあった気がして、しかしその時期をみんな忘れてしまっているならば、そこをあえて思い起こさせるのは、ベストアニメに求められることだと思うのです。

第10位:AKIRA大友克洋監督)

AKIRA 〈Blu-ray〉

AKIRA 〈Blu-ray〉

これに関しては、もう圧倒的にアニメの質という点で選びました。いや、もちろん後世への影響力とか、時代の雰囲気の反映とかもあるのでしょうが、その点からするとこのアニメより上は多いわけで、やっぱ圧倒的な作画・演出が、この作品を選んだ何よりの決め手になります。
アニメっていうのは総合芸術なわけで、絵・脚本・演技・劇伴全てが素晴らしいこの作品は、まさに日本のアニメの到達点だと思います。

選外作品について

後世に与えた影響という点では、宇宙戦艦ヤマト世界名作劇場、あるいはあしたのジョーとか、監督名で言うなら大塚康生氏とか出﨑統氏とかの作品も取り上げるべきなんでしょうが、正直今のアニメになれちゃうと、どーにもいろんな点で見劣りしちゃうと、個人的には思うのです。作り手になったり、ハイアマチュアを目指すならこれらの監督の作品を見て、制限多い時代だからこそ際立つ演出技法とかを学ぶのはマストかもしれませんが、万人に勧めるべき作品なのかというと、個人的にはそこまで学ばなくてもいいんじゃないかと思うのです。

ココらへん、僕が個人的趣味で選ぶのならもちろん選ぶんですけどね―。後世に与えた影響という点ではやっぱり劣っちゃうかと。

もちろん辻真先先生とか、個々でマニアックに楽しむ点はあるとは思うのだけれど、現代のアニメの流れとは隔絶しちゃってるんですよねぇ。

もちろん個別の作品としては傑作だと思う、思うのですが、新奇性も、ファンが言うほどはないと自分は思っていたり、後世への影響も、エヴァとかに比べるとぶっちゃけそんな大きなものではなかったなと。、良くも悪くも、エヴァのころと比べて、作品が多様化しているというのもあるのですが。

社会現象という点では申し分ないです。でもお話になにか新奇な面白い所があったかというと……

ここらへんの作品は、個人的には大好きなんですが、フォロワーがどうもついてこない印象があります。なんか一つの集団内でずっと続いてきた系譜であって、それ以上でもそれ以下でもないという感じ。メジャーまではいくんですが、社会現象までにはならないというか。

いや冷静になってください。

*1:100紹介するのはさすがにきつい

*2:というとゾイドを上げる人が居るかもしれないけど、でもやっぱりあの土6独特の雰囲気は「ガンダムSEED」から始まったわけで