あままこのブログ

役に立たないことだけを書く。

マンガ

『推しの子』が示す「推し活」のアポリアと、その解法

【推しの子】 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)作者:赤坂アカ,横槍メンゴ集英社Amazon『推しの子』、現在アニメ放送中の作品ですが、とりあえず原作を1巻から11巻まで読みました。読もうと思った理由は、単純に流行っているというのもありますが、↓の騒…

データベース消費の成れの果てとしての、プロパガンダ"未満"マンガ「ヤマーダクエスト」

amzn.to togetter.com 「寒いプロパガンダ」という評が言われてるけど、なんつーか、お前らプロパガンダ舐めんなと思います。上海に旅行に行ったとき、プロパガンダポスター専門の美術館にわざわざ行ってきた amamako.hateblo.jp 僕からすれば、こんなもんプ…

「マンガを読み解くリテラシーがない人たち」を相手にしなきゃならない現代

ちなみにこのコマはですね、のび太が面白半分に呼び出した宇宙人がそれに対して抗議しているのに「なにか言ってるけど意味わかんないw」と笑ってたらあやうく宇宙戦争が起きかける話なので、受け取るべきは「理解できない話でも無視してはいけない」という教…

「広告」という文化ヒエラルキーなきあとの文化闘争の舞台について

natalie.mu arrow1953.hatenablog.com 色々と論争が繰り広げられていますが、そこからは割と離れて。上記の広告を見たときにまず疑問に思うのが、「これでこのマンガ買おうと思う人が居るのだろうか?」ということです。普通、広告というのは消費者に何か消…

「男性は少女マンガを読まないか」論争について思うこと

なんか最近はてな・Twitter界隈では「男は少女マンガを読まないか」論争というものが盛んらしくて、一方の人たちが 「女は少年マンガも少女マンガも読むが男は少年マンガしか読まない。これはまさしく男たちが自分と異なる価値観のものを受け入れようとしな…

少年ジャンプ・篠原健太氏の炎上について:作家は自由に描け、読者は自由に批判しろ……という原則論

要約 少年ジャンプの漫画家・篠原健太氏のTwitterでの「少年漫画の描写は少年を対象にしている以上、女性を不快にしてもしょうがない」という旨の発言が炎上 これに関連し「少年ジャンプの編集者はは『少年の心』が分かる人でないといけないので、女性は難し…

この世界の片隅に・太極旗論争のまとめ

結構気になる論争なのでまとめてみました。この世界の片隅に : 下 (アクションコミックス)作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2012/09/07メディア: Kindle版この商品を含むブログを見るこの世界の片隅に 劇場アニメ公式ガイドブック作者: 『こ…