id:debedebeの死 - ゆうれいパジャマ
にて、id:debedebeさんが亡くなったことを知る。
debedebeさんとは、7、8年ぐらい前*1に、「ゆとり世代部」という、同年代のはてな界隈の人でつるむ、よく分からない集まりのオフ会で、何度か会ったことがあり、そこで結構お話とかしたことがある。
その当時の印象としては、「こんな面白い変な人がいるんだ」というもので、まだ地方の大学で、平凡な狭い世界しか知らない僕は、結構衝撃を受けたりした。
当時のはてな界隈は、debedebeさんに限らず、とにかく変な、社会からちょっと……いや、大分ズレた人々の集まりだった*2。そんな中でもdebedebeさんは、一番最初の記事で紹介されている「あたし状態遷移図」にしてもだけれど、自分からアピールをしなくても、その異才にみんなが勝手に注目していくというような人だった。
そんな存在がなくなることにより、世界はまた1つ色をなくし、つまらなくなってしまったのかなと、思う。
ちょうど最近読んだ本の中で、今の気持ちと共鳴するような詩を見つけたので、一部引用しつつ、故人に捧げる。
ギンズバーグ詩集
吠える
僕は見た 狂気によって破壊された僕の世代の最良の精神たちを 飢え 苛ら立ち 裸で 夜明けの黒人街を腹立たしい一服の薬を求めて のろのろと歩いてゆくのを
夜の機械の 星々のダイナモとの 古代からの神聖な関係を憧れてしきりに求めている天使の顔をしたヒップスターたち
ある者らは 金もなく ぼろぼろのシャツを着て うつろな眼でタバコをふかし 寝もせずに 湯も出ないアパートの超自然的な暗闇で 都市の上を漂いジャズを瞑想していた
〜〜
いま気違いは浮浪し 天使は羽ばたいている まだ記されていない未知よ 死の後に来る時の中にいうべきことを書きしるす
バラがバンドの金色の影の中で幽霊のようなジャズの衣装をまとって復活する エリ・エリ・ラマ・ラマ・サバクタニ 愛に飢え渇いたアメリカの精神の苦痛を訴えるサキソフォンの悲鳴がラジオから流れて都市を震え上がらせた
多くの年月かかって食いものにされてきた彼らの肉体からえぐり取った人生の詩の 絶対的な心臓と共に